初夏。 ローカル線の小さな無人駅。 プラットホームに一人佇んだままの少女。 彼女の視線の先には、電車の姿はもう見えなくなっていた。 あきれるくらいに晴れ上がった空と風はまだ梅雨の気配を感じさせない。乾いた風が田園をそよぐと線路脇のセイタカアワ…
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