かえでは軽く舌打ちをした。 『次のバスまで1時間半か…』 肩に降り積もった雪をはらい、待合い小屋の戸を開けた。 今どき珍しい薪ストーブにやかんが焚かれ、湿った蒸気に身を包まれる。 ふと傍らを見るとベンチに少女が一人いた。中学生だろうか、セーラー…
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