偽随筆 ・ 少女時代









【Greensleeves リコーダー5重奏】





そういう名のアイドルグループが半島の方にいらっしゃるようですが、もちろん今回のお話とは全く関係ありません。
普通にわたしの少女時代の思い出話です *_ _)σ キョーミナイヨネ・・・



まず幼い頃から近所には、同じくらいの年代の子は男の子ばかりでした。あと、親戚関係も男の子ばかり。
そのせいか、幼稚園の頃は男の子二人とわたしの三人組で遊んだものです。きっと男の子といる方が自然な感じがしたのでしょうね。
だから虫とか、わりと平気です。カブトムシとかクワガタは触れます。バッタはちょっと怖いですけど、動きが・・・。急に飛ばれても (x_x)
余談ですが、クモは最も苦手 (。>ω<。) 多分、ゴキブリやヘビより怖いと思います。あの形は神様の失敗作ですよ ( ´Д⊂ヽ
(さらに余談ですが、ゴキブリ君はすごいんですよ。ゴキブリ君を車の大きさにすると、時速300キロくらいで走っているそーです。生きたF1マシンなのです。ピンチになると飛んだりもします)


まぁそんなで、男の子と遊ぶことが多かったのですが、思い出の男の子たちはみんな優しかったです。野蛮な子はいませんでした。そんなおとなしめの男の子のところにフラフラとついて行っていたんでしょうね。やっぱり乱暴な子は怖かったですから。
・・・でもどうなんだろ。男の子とプロレスごっことかもしていました。もちろんごっこですから本当に痛くされたりはしませんでしたけど、わたしも反撃しちゃったよ ( ´艸`) チョップのマネとかするとコテンと倒れてくれました v^^
ミニカーで遊ぶのも好きでした。あんなに小さなオモチャなのにドアが開いたり運転席とかハンドルとかあって、わくわくしました。
わたしも買ってもらって、家で一人タクシーごっこをして遊んだのを覚えています。(すごく楽しくて、すっかりなりきっていた)
お遊戯場で紙ひこうきを作って、真剣に飛行距離を競ったり、忍者ごっこしたり、男の子っぽい遊びばかりしていた気がします。でも、とても楽しかった。



小学生になると女の子同士で遊ぶようになりましたが、わたし、あまり楽しくなかったです・・・。なんか悪口とか言ったり、仲間はずれにしていじめたり・・・。
男の子と遊ぶことが多かったから、陰湿な感じばかりが気になってしまって。たまたまそんなコたちだったのでしょうけど。
マンガとかも、みんなが読む少女マンガより、わたしは少年マンガの方が好きでした。(今でもそうだけど)
わたしがみんなと違うんだって思って、子供なりに悩んだものでした。


4年生の時にすごく仲のいい友達ができました。女の子です (・ω・*)
でも、ちょっと身体の弱い子でからかわれてしまったりしていて・・・。なんかね、おとなしくてすっごく優しい子でした。当時の写真とか見るとかわいいんです、これがまた。
目がくりくりしてて、背なんてわたしよりちっちゃかったです。話し方とか声もかわいくて。
からかわれてきたから、人見知りな面があって、わたしと友達になるのは2学期になってからでしたけど、それでも友達になったら、すごく深い付き合いになりました。何でも話せる子でした。「『しんゆう』だよね」なんて言い合ったものです。
身体がちょっと弱いから、体調崩すこともよくあったけど、わたしなりに一生懸命介抱したり、おぶって(ヨロヨロしながら)保健室に行ったり・・・。
5年生になってクラスが変わっても、日曜日とかは一緒に遊びました。学校の課題(全クラス共通だったのかなー)「グリーンスリーブス」をリコーダーで一緒に練習したり。
何をするにも一緒だったような気がします。
でも、
転校してしまったんですよね・・・。それまでできるだけたくさん遊び、転校していなくなってからたくさん泣きました。
そうして、なんか一人でいることが多くなって・・・。心が荒んでゆきました。
時期的にも多感な時で、一人で色々と悩むことが多かった気がします。
あまり話さず、窓の外をぼんやり見てばかりいる暗〜い女の子でした。
・・・人とか怖かったですね。なんかドロドロしてて、何を考えているのかとか思ってしまうと言葉に詰まって、会話になりません。
「しんゆう」を失くしたことはそれだけ大きく、わたしに影響を与えました。
もちろん卒業文集には、彼女のことを書きました。



そうして中学生になるともっとひどくなり、心が蝕まれてゆきました。
幼い頃から飼っていた犬が亡くなったのもこの時期でした・・・。
それにウチの中学校ってイジメとか盛んで、特に仲間はずれなんて普通にありました。
当時のわたしみたいな社交性に欠けた人間は、もうダメですね ( ̄、 ̄*)
でも、わたし自身そういう立場でいる方が気楽でした。無理に人に合わせている方が苦痛だったりしましたから。
2・3年生になると意地悪とかされることもあり、本格的ないじめられっ子です。
あの学校は4割のいじめっ子、4割のいじめられっ子、2割の中間的な子、そんな感じの配分だったと思います。
だから、どんなに心が荒もうと、いじめっ子にだけはならないって・・・。それだけで自分自身を支えていた感じです。


わたしがイジメに対して敏感だったのは、やっぱり小学生の時に仲のよかったあのコ、「しんゆう」のことがあったからだと思います。
イジメの陰湿さや、された時の気持ちとか、よく聞かされていましたから。
一人より二人でいた方がイジメられにくいです。「○○ちゃんと一緒にいるとイジメられなくなったよ」と言われた時は泣きそうなくらい嬉しかった。
わたしは幼いながらも「このコは死んでも自分が守る」なんて思ったものです。
逆もあって、あのコにわたしはすごく大切にされていました。一度、クラスの意地悪な女の子がわたしたちをやっかんだのか、わたしに石とか投げてきて・・・。そしたら、あのコ、すごい剣幕で怒ってたなぁ。。。普段はとてもおとなしくて優しいのに。
わたしの書くお話にイジメに関わるお話が多いのはそんなところからでしょう。
(思い出の「グリーンスリーブス」のメロディは今でもせつなくなります。彼女とあのメロディは一体なの)
そんな思い出にすがる中学生でしたから、精神的にも不安定になってしまうし、ストレスはものすごいしで、病んでしまいました。。。
恥ずかしい話です。わたしはあまりに弱い、弱すぎです。




どこまでを「少女時代」と言えるのか微妙ですが、高校生になってからの事です。
中学校では異端児で仲間はずれの対象でしたが、わたしの通っていた高校は・・・、その、変わったコが多かったです。と言うかみんなどこか変でした。それでいて、みんな仲良くて。
変わっているというのは「個性」だったのです。
これは新しい発見、自信もしだいに持てるようになった校風には、この学校に入って間違っていなかったと思います!
1年生の時、同じクラスだったふーちゃんとお友達になりました。
ふーちゃんはもちろん「個性的」なコでしたよ ( ´艸`) かわいいのにドジという最強装備でした。ふーちゃんといると「わたしがしっかりしなきゃ」なんて勝手に思ってしまって・・・。それまでの暗いわたしから少しずつ変わってゆくことができました。
きっと、小学校の時のあのコとどこかダブらせていたのだと思います。
運よく2年生もふーちゃんとは同じクラスになれました。
そして・・・、
運命的(?)な出会いが。コープランドさんと千明ちゃんとの出会い。
一見悪ぶってるように見える二人でしたが、わたしには「あ、この人たちは見せかけだけで、いい人だ」ってすぐわかりました。
コープランドさんなんて典型的なツンデレさんにしか見えません。スタイルがよくてカッコよくって (〃∇〃)
ずっと友達になるきっかけを狙っていました (☆_・)
前にコープランドさんが書いていましたが、修学旅行の班分けは絶好のチャンスでした。
同じ班と決まってしまえばこっちのものです。放課時間のたびにコープランドさんのところに行っては「何か」していましたね。
腕の静脈をなぞってくすぐったり、髪型を勝手に変えたりゴムで縛ったり、ヒザの上をもわ〜んってやったり、教科書に落書きしたり・・・。今思えば、ひどいことしたなぁ・・・ (。>ω<。) ゴメンネ!
でも、「おまえなー・・・」なんて言うけど、コープランドさんは無抵抗だったし怒ったりもしません。目が笑っていました。やっぱり優しい人でした。千明ちゃんはそんなわたしたちを見て、ケタケタと笑っているし。
大人が子供をあやしている感じだったのかもしれません。


そんなふうに人を見抜く眼力は、辛かった中学生時代に培われたのだと思います。黙って人を見ていましたから。
それでも、たまにわたしの「心の闇」とか出てしまう時とかもあって・・・。
・・・・・・・・・・・。
ixiの方では書いたけど、このブログで言うのは初めてですね。実は、大変言いにくいのですが当時、わたしにはリスカ癖がありました。中学生頃からちょいちょい・・・。
よく「リスカ=自殺」みたいに思われてしまいますが、あんなもので死にはしません。自傷行為によって気持ちの安定を図るんです。
気分がモヤモヤしてしまうと切って気を紛れさせていました。学校にはリストバンドで手首を隠して。
学校でモヤモヤが出てしまう時はトイレや誰もいない屋上でカットすることもありました。
この悪癖を治すきっかけをくれたのはコープランドさんでした。
学校でカットしていたりしたのはバレていたようで、こっそり教室を抜け出して屋上で軽く10本1セットの「線」を引いて、まだモヤモヤが治まらない時はもう1セットとかやってました。
尾行されていたことにも気づかず、「線」を引いていたらコープランドさんがいて・・・。
普通にわたしの隣に座って「それは痛くないのか?あまり痛そうにしていないようだが?」みたいに言うんです。
気まずさをごまかす為にわざと明るい感じで「うん、痛くないよ」と言ったら、コープランドさん、置いてあったカッターでいきなり自分の手首を切ったんです!
加減をわかっていないから深く切ってしまったにも関らず「なるほど、痛覚はほとんどないものなんだな」って調子で・・・。
さすがにこの時は驚きと同時に、自分の愚かさ、コープランドさんの優しさで大泣きしてしまいました。もちろん出血とかひどかったですから、ティシュやハンカチで止血しながら・・・。
その後のことは正直よく覚えていないです、泣いてしまってて。保健室に行ったのかどうかも。授業も出ずにそのまま屋上にいたような気がします。
もちろん、この時の傷跡は残っています。わたしのせいでコープランドさんの身体に消えない傷をつけてしまったことは一生の罪です。
「こんなことばかりしていては、この人はまた同じことをしてしまう」
そうしてわたしの悪癖は直ってゆきました。気づけばその頃には、わたしの左手首から腕にかけて傷だらけになっていましたが、それ以上傷が増えることはなくなりました。


それは、わたしの少女時代の終わりでもあったような気がします。