日記 ・ 検察側の証言
【亜麻色の髪の乙女 Full Ukulele Ver.】
夏ですね。
改めましてこんにちは、ソフィアなのです。
引っ越してから初めての投稿となりますが、うまく表示できるでしょうか・・・。
長期連休には、ばっちい相方の人が遊びに来てくれます。
今回のお盆休みも来てくれましたが、これまでとは全く違った感じになりました。
そもそもの発端は、わたしと彼は八月末日で辞職し、転職することになっていることから始まります。
わたしはもっと早くに、い○○さんが辞めた時辞職するつもりでしたが、彼が今年の八月に辞職すると聞いて、なんとなく同時に合わせた感じです。一人で辞めるのは心細かったですからね、全く違う会社にいても。
ここからは彼のお話になります。
彼の後継者に、ある派遣社員の方が雇われました。48才バツイチの女性です。
彼の職場はいわゆる「男の職場」で、ヨゴレ仕事ですが彼女は「かまいません、何でもやります!」と言って入社して来たそうです。
言葉通り、真面目にやってくれるから彼も安心して仕事の一部を任せられると思っていたのですが、彼女は少し離れた街からの通勤で、会社は低賃金だから交通費を計算に入れると赤くなると人づてに聞き、また生活が切迫していて月給払いではなく週払いで賃金をもらわないと生活できないと・・・。
だから、男性の仕事ならいいお金になると思い「何でもする」と入社して来たのでは?と思ったそうです。ところが予想外の赤字。
入社して一週間目に当日欠勤で休まれたそうです。彼は思いました。
「もっといい給料の会社に面接に行ったのではないか?」と。
せっかく安心して任せられ、円満に辞職できそうだったのに、これでは予定の期日に辞職できない。
「ぼくのしたことは、人として卑怯だとは思いましたよ」
そう言っていました。
派遣さんに10万円渡し、「とりあえずは八月いっぱいまでこれで凌いでください。そうしてぼくが辞める日にはもう10万渡します」
その20万円でもどうかと思うところですが、一緒に働いているうちに、真面目に働くも生活苦の派遣さんに情をうつすようになり、辞める時に支払う額が一気に高騰しました。
結婚時に当時の旦那様が「事故してオレに迷惑をかけるな」と免許を返納させられたそうで、免許を再習得するには30万かかるからとても無理。そんなお話を聞いて彼のボランティア精神が炎上しました。
「150万だ。それだけあれば免許をとれて、中古車くらい買えるだろう。そうしたら人生一歩前に踏み出せる」
なりきりスレでこう言った彼はバッシングに遭います。いくらなんでも高額すぎると。
確かにそうですが、わたしは彼のそういうところは嫌いではないですから、特に止めたりはしませんでした。
こういう背景での今回のお盆。
この事情はコープランドさんと千明ちゃんにも話し、やはり「気が狂ったか!」と怒るんですよね。
今回は遊んだりすることなく、コープランドさんのところで「裁判」となりました。
彼一人にしては三人対一人で一方的に責められることになり、こうなると彼も言いたいことも言えず、聞く耳を持たなくなる可能性があります。
そこで、立場上わたしが彼の弁護人に回っての二人対二人の話合いになりました。
弁護側としては、彼も母子家庭で育った環境にあったから、その派遣さんの生活苦が人ごとのように思えない。
円満退社の報酬。辞職後は自由の身として会社に残るかどうかは本人に任せる。
そんなところです。
検察側は、あまりに高額。これから無職になる人間がすることではないし、相手だって高額すぎては受け取ってくれはしないだろう。
おふざけなしで、みんな真剣に意見を言い合い、食事中断以外はずっと続きました。
細かい部分は略すとして、終盤に検察側から決定打ともなる言葉が出ました。
もし、相手がそれを受け取って予定通りに進んだとしよう。そこで、その車で大きな事故や人をはねたりしたらどうなる?「あいつが余計なことをしたせいで」と恨まれるんだぞ。
これには反論の余地がありませんでした・・・。
そこには、彼自身がいつも不運だったということが効いたようです。充分に考えられることだと。
結果。
彼は多きく減額し、30万を渡すとし、その使い道は免許収得でなくても自由にしてもらう。
今回はいつものようにはしゃいで遊ぶこともなく、こうして終わりました。
「すごい敗北感です」と言う彼に「こっちこそ30万だってずいぶん目をつぶったんだ」と言って見送り別れました。
その後、わたしたち三人の意見は「わたしたち誰かがお金に困ってもあの男にだけは知られないようにすること」で一致しました。
血相を変えて現金を持ってきそうですから。
去年の暮れくらいに書いた日記にもあるように、彼の行動は常人とはズレていて大胆なんです。
まだわたしと彼がネット上でしか付き合いがなかった頃、わたしのブログでの無神論に衝撃を受けたと言っていました。
これまで上手くいかなかったことの理由がわかった、と。
そこで聞いたのですが、「神なんていないのなら、お金と法が神なんだ」と言っていました。
彼にとって、お金を残すということが最も現実的な誠意だと・・・。お金に苦労して育ってきた人らしい意見だと思いました。
今回、「敗北感でいっぱい」とか言ってしょんぼりしていた彼ですが、やっぱりわたしはそんな彼が嫌いではありません。