日記 ・ 失くした1/2









今回のタイトル、パクりましたから (^ω^;)


尾崎豊 / 失くした1/2】



ダメージジーンズに革靴というあたりが時代を感じさせます。肩パットも入れているみたいですね。
佐野元春さんじゃないですよ〜 ( ̄∀ ̄)ノ なんか似てますけど。






前回にもちょっと触れましたが、ネット友達でお世話になり先日電話で話す機会があった方なのですが、ネット上に発表している小説を教えてもらい読みました。
そこにあったのはわたしが目指していて、どうしても届かなかったスゴイ作品でした。
わたしは本来こういう作風を目標にしていたはずなんです。
凝った描写だとか味のある文章だとか「オレは頭がいいんだぞ、偏差値高ぇぞ、バカにはわかんねーぞ」と言わんばかりの文なんてものじゃなく、自然体な書き方ですんなりと感情移入できるお話を・・・、そんな姿勢でやっていたはずなんです。


わたしの書いたもので「下手なものを晒すな」みたいに叩かれてからずいぶん経ちました。
でも投稿目的だとかそんなじゃなく、趣味の範囲で書くにはあれでよかったのかもしれません。鼻で笑われようとも読み手を選ばない間口の広いものを意識していましたが、なんか叱られていつしか方向性が変わってしまいました。


おかげで当初に比べたら体のいいおりこうさんな文章の書き方を覚え、少しはマシな日本語にはなりました(当社比)
それと引き換えに「勢い」というものを失いました。人の顔色を窺うような、姑息な小細工を覚えたんです。
mixiコミュでやっていた頃には、わたしが何か書くと管理人という立場もあったのでしょうが、何人もの方がコメントをくれました。
自分で上手と思ったことは一度もありません。コミュ仲間の方には上手な方が多くて、それなのに「自分はこんな作風では書けないから、同じ書き手として嫉妬さえ感じます」なんておっしゃってくださった方もいました。


このところ何かと野球を引き合いに出しますが(わたしは父親の影響でサッカーより野球派です。先日NHKでたまたま見ていた高校野球の1時間アニメで鳥肌立てて泣きましたよ・・・)、例えて言うなら速球を武器にしていたところメッタ打ちにされて変化球でかわすことを覚え、本来の速球の威力を失った感じです。
そのうち、昔のように気軽に書き出すことができなくなり、現在ではほとんどまともなものを書いていません。書けなくなりました。



わたしはあのままでよかったのかもしれない。



ネット友達の方の作品に引き込まれると、失くしてしまったものに気づかされました。
現在のわたしが何かを書いて、当時のmixiコミュに発表したとしたら「今回は味を感じないようなものになってしまいましたね」と、こきおろされていることでしょう。いえ、コメントそのものがつかないでしょう・・・。
つまり中途半端になってしまったんですね。
いつ頃でしたっけ、色々あってみ○○○さんに2chに掌編を書くように依頼されました(2chは嫌いなのですが・・・)結果、貶されもしなければ褒められもしない、ほとんどスルー状態というさんざんなものになりました。だって、自分で読んでもおりこうさんで味気ないものでしたから。
こんなものです。。。


おそらく
失くしたものはもう取り戻せません。
それならば、また新しい「何か」が見つかるまでこの長いトンネルを進むしかない気がするんです。見つからないかもしれないけど、しかたありません。
わたしのことだから・・・。