偽随筆 ・ 奇跡と偶然


















高校野球 奇跡のバックホーム


この時期は、なんか高校野球関連の動画を貼りつけてしまうのですが (^ω^;)
今回はネタフリでもあるのです。



高校野球で、わたしが知る限りでは一番のファインプレーですね。何度見てもスゴイ Σ (゚Д゚;)
試合はこのプレーで流れが逆転し、次の回に3点をとって優勝しました。














改めましてこんにちは、ソフィアなのです。暑い毎日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか?


さて、今回はちょっと冒頭の動画を元に検証してみたいと思います。
奇跡=偶然の積み重なり、ということを。


9回裏3−2で追う熊本工業は2アウトランナーなし。普通はここで終わります。ところが、一年生選手が同点ホームランを放ち延長戦へと入りました。流れを呼び込んだ熊本工業は、10回裏も1アウト満塁。そこから先は動画の通りです。
ちなみに決勝点のホームを踏んだのも、このライトの選手でした。
この「奇跡のバックホーム」ですが、色んな偶然が重なりました。
通常、松山商業はエースと背番号10のダブルピッチャーで試合を進め、マウンドに立たないピッチャーはライトの守備位置にいたそうです。いつでも交代できるようにということと、本来のライトの選手は強肩でありながら、ノーコンで暴投が多いというのも理由だったみたいです。
そしてこの場面で、あえてライトに10番のピッチャーを下げてノーコン野手(失礼ですよね ^ω^;)と交代します。監督としては半分以上試合を負け試合と思って、強肩の選手をダメ元での起用だったのかもしれません。だって、1アウト満塁では・・・。
試合が再開された初球に、その代わったばかりのライトに飛球が。誰もが犠牲フライで優勝が決まったと思ったことでしょう。しかし、結果は見ての通りです。
偶然・1。監督の交代は自信を持ってのものではなく、本来レギュラーだった選手を最後に試合へ出させたいという思いつきだったかもしれないということ。
偶然・2。初球に交代したばかりのライトへ飛距離充分な打球が上がったこと。
偶然・3。風で少し打球が押し戻され、逆に返球は追い風に乗ったということ。
偶然・4。三塁ランナーが勝利を確信し、慎重になりすぎてスタートをきるのがほんのわずかに遅れたこと。
偶然・5。ライト野手の返球を見て、味方選手はみんな「またいつもの暴投だ!」と思ったそうですが、追い風で修正されたこと。
偶然・6。満塁ですから、ホームフォースプレイでもアウトなのですが、キャッチャーがキャッチした位置にドンピシャリのタイミングで、ランナーが来て、結果ぶつかるようなタッチプレイとなったこと。(頭からスライディングしていたら、ぶつからずにセーフだったとも言われています)
偶然・7。ライトの選手は元々強肩、でもノーコンだから後に「もう一回やれと言われても、二度とできません」と語っていました。つまり、狙っての返球ではなく、自前の強肩だけでブン投げただけだったこと。


こうして「奇跡」は起きました。どれひとつ欠けても起きなかった奇跡です。偶然の積み重なりでも・・・。
起きてしまえば神業ですよ。動画で選手交代の時に一瞬写る背番号9の後ろ姿に、まるでオーラが見えるかのようです。しかし、それは後づけ、結果がああだったからそう見えるのでしょう。


わたしが言いたいのは、祈りが通じただとか、ナニナニしたから神様が・・・とか、そういうことのバカらしさなのです。
多分にして祈りが通じないことの方が多いんです、ゲン担ぎなんて後づけでそうしても叶わないことの方がずっと多いんです。
運を言いかえれば偶然としか説明できないんです。


例えば、今度の15日に大好きな黒色すみれさんが浜松にやってきますから、お昼のインストアライブも、晩の本番も両方参戦しますが、彼女たちを知ったのは運命なんて思っていません。
去年の日記にあるよーに、たまたまい○○さんの一言から知ったのです。
ですから、10月の名古屋ツアーだけ15日のライブ中に予約受付開始時間とブッキングしたりします。偶然です。
谷山浩子さんも、少し前に書いたけど、偶然FM放送で聞いて、偶然その直後に従兄のおにいさんのところで同じ曲を聞いたという偶然。


数日前、会社の「なんでも箱」にあったマンガを、休憩時間パラパラと読んでいたら、
「宝くじの当る確率なんて」バン!(机を叩く音)「偶然この手が机をすり抜ける確率と同じなんですよ!」
「え・・・、それって、宇宙ができる確率じゃ・・・?」
なんて場面がありました。
へー、そうだったんだ (゚Д゚) ソレハスゴイ・・・
この世は生まれながらにして偶然の産物。そこに意義や理由なんてありません。
偶然が宇宙を創り、神が人間を作ったのではなく、人間が神を創ったのです。


世間はそんな部分につけこんだマヤカシが多いものです。宗教はお金儲けの手段のひとつ。「信者」と書いて、儲けと読むなんてよく言いますよね。
惑わされず、騙されず、脅されても屈しない自分を持って生きてゆきたいものです。
じたばたしても、この世は偶然の上で成り立っているのですから。
偶然の確率を上げる方法はありそうですが、それ以上ではないのですよ。